空想と現実と。エクセルシオの気ままなブログ。
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『107+1~天国はつくるもの~』
ぼくは映画はそれこそ三度の飯よりも好きで、ぞっこん入れ込んでいるけれど。映画は所詮、映画だともよく思う。たとえば映画で歴史的事実を知った気になるほどバカバカしいことはない。『硫黄島からの手紙』は傑作だけれど、あれも事実の再現という意味で云えばいい加減なもの(実際は劣悪な環境と飢えに苦しみ、相当な地獄だったようだ。また市丸少将の印象的な逸話もない)。映画で知れる確かなものは、登場人物の心の流れと監督の想い。それはドキュメンタリーでもそうだと思う。監督の主観に左右されるものなのだから。映画は自分自身の現実あってこそのもの。
さて。ある方の日記で、『107+1~天国はつくるもの~』というドキュメンタリー映画を知った。「感動したで終わらせない」というキャッチフレーズに、なんとなーく惹かれて観に行った。「てんつくマン」なる人物がどういう人かも知らず、トークがあるとも知らず、会場に行ってはみたけれど、うーーーん、こりゃ大丈夫かなと思った。が、とても良いインスピレーションを受けた。お目当ての映画とは違うところで。いつもブログで書くことと勝手が違うので上手くそれを表現できる自信はないけれど、とにかく書いてみることにする。

とにかく、てんつくマン本人のトークがすごく良かった。
彼が特に取り組んでいるのは環境問題。知識ではよく知っているし、大切なことなのは分かるんだけど、でも素直に言ってあんまり食指が動かない問題。それらに付きまとうイメージは堅苦しい、教訓的、足し算よりも引き算。で・・・そういうものに対するこの人の解答は、実にあっけらかん。「環境問題は楽しもう!」。これは聞いて目から鱗。問題意識についてカチコチだった自分の頭がフニャフニャに。でも不思議と今ある問題の大切さも、しかめっ面して言われるよりも、とっても説得力があった。それでいて、とても真摯に物事を捉えている人なんだということも話振りからよく感じられた。そんな人の言葉だからこそ「楽しもう!」なんて文章にしたらピンとこないかもしれない発想も、すごく生き生きとして感じられた。ああ、こういう人ならずっと真剣に続けて行くんだろうな。そう思えるものがあった。「語るのではなく行動!」。この人が言うと何かをしてみたくなる。

喋りが上手いだとは思うけれど(元は芸人だしね)。でも体験したこと、人から聞いたこと。てんつくマン本人の言葉を借りれば、それらが「ワクワク感」に満ちていた。語られる言葉はぜんぜん小難しくなくてとても素朴なんだけど、深みがあった。たぶん、敬意の念が言葉の合間から滲み出ているからなんだろう。テクニックや知識では誤魔化せないものが感じられた。そういう人柄にも感動した。
映画自体の評価は、敢えてあんまり書きたくない。ちょこっとだけ書けば、自主映画とは思えないほどしっかり編集はされている。でも自主映画だからといって評価を底上げするのはフェアじゃない気がする。でも映画じゃピンとこなかったことがトークを聞いて腑に落ちた。ぐっと奥行きが出て立体的に見えた。「この映画はまだ終わっていてません」と、てんつくマンは言っていた。映画自体も本人の言葉を聞いて、ひとつの作品として完成するものかもしれない。この映画に対しては、映画は所詮、映画という気にはなれない。

ぼくがこの映画を観たのはちょっと前。
観終わった直後は、いい時期にいいものに巡り会えたな~と思ってハッピーになってたけれど、現実はその後いいことばかりではなく。ぼんやりしてた時に、ふとこの時のことを思い出す機会があった。たとえインスピレーションを受けても、現実の忙しさに忘れ、打ちのめされ、それは奥底に沈んでしまうこともある。ただ、それは大事に育てていけば何かを成し遂げられるもの。てんつくマンの生き方からはそういうものも感じた。それを、はたと思い出した。
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もうひとつの足跡
青島太平洋マラソン大会


去年は期間従業員をしたのに加えて。もうひとつ、足跡を残した。
二年前、初めて5㌔のマラソン大会に出場したときからの目標。
悲願だったフルマラソン。
国際青島太平洋マラソン大会」に出場した。

はじめての42.195㌔。
でもレースへ向き合った姿勢はいつもと変わらない。
前半は力を蓄えて。後半からが本番だと自分に言い聞かせる。
とはいえ、さすがにフルともなると今までと違う。
1キロ、1キロの距離表示が、半端じゃなくしんどい。
まだ5キロ、まだまだ10キロ、やっと20キロ・・・・・・・・・・。
いつまで走り続けられるか。そんな気分になる。

くわえて。別の意味で距離の差を感じるのが、お腹が空くこと(笑)。
水分補給だけではエネルギーが枯渇する。
有り難いことに、オフィシャルの給水所だけではなく、
沿道の応援者の方が飴やチョコレートを差し入れてくれる。
これは本当に助かる。
声援も熱く、周囲との不思議な一体感。

折り返し地点を過ぎてからは、しばらく気分よく走る。
ランナーズ・ハイらしきものを感じる。
でも残り10キロを過ぎてからは、足はパンパン。頭の中は真っ白。
それでも足だけは前へ前へ。
・・・ふと気がつくと見えるゴールの門。
それまでは走るだけでやっとだったのに不思議と出来るラストスパート。
大会に出場したときにだけ出せる力。
自分ひとりで走っていては引き出せないもの。
ゴール・・・・・。

所感。
もちろん達成感はあった。
でも感じたのは満ち足りた思いよりもむしろ、
やっと足固めが出来た、そんな感覚。
走るのが好きな理由の一つは、限界に挑戦出来るからだけど。
まだ力を伸ばせる気がした。
次の目標、ウルトラマラソンの完走。
フルマラソンで三時間のタイムを切ること。
やりたいことは、まだまだある。

それと。
「芯になるものがあってこそ、他の物事も楽しめる」
・・・とは尊敬してる友人の言葉なのだけれど。
僕は走りを通してその芯をようやく掴めた気がする。
それを手放したくない。
走る習慣を今のように続けられるとは思わないが。
でも走ることはずっと続けていこう。どんな形であれ。

最後に。
一緒に大会に出場して下さったNさん、
(つれない一言を聞き逃してくれた大らかさに敬意を表しつつ)
わざわざ応援に来てくれたOさん、写真を撮ってくれたIさんに
感謝の意を表しておきたい。
あと。二年前、マラソン大会に出場したのは小さな偶然・・・
ある方からの勧めがあったからこそ。
走ることは自分との闘い。そこから多くのことを学べたが。
でも人との縁があったからこそ、手に入れることが出来たものかもしれない。このことは忘れずにいたい。その方にも謝辞を表しておきたい。

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そして思うこと
・・・・・帰還。
ブログを休止していた4ヶ月間、期間従業員をしていた。
仕事は終ったけれど。思いがまとまらなかった・・・が、ようやくそれが形になってきた。

幕切れは呆気なかった。
はじめは期間を満了したくてたまらなかったのに。非日常もやがて日常と化す・・・向こうでの生活に慣れたせいか、寮を離れるときは寂しささえあった。今振り返ると、さながら夢の中の出来事のようで、あそこに4ヶ月いた実感がない。ただ日記を読み返すと、そのとき感じたことを熱心に書き込んである。何かを掴もうと必死だったんだな。

仕事は、毎日毎日同じことの繰り返し。単純労働。
だけど職場で働いている人たちは様々だった。

・・・以前ある人に、人生の意義は?なんて質問をしたことがある。
その答えの1つが「教えを請うこと」。これ、とても印象に残っていて。僕に足りない、そして大事にしたいことなのだけれど。それがとても上手な人がいた。
その人は自分の無知を隠さずどの人にも話しかけてきた。平等に。対等に。それでいて、へり下ったような印象は不思議となかった。そんな自然な姿勢がとても記憶に残っている。

上司に物腰の丁寧な方がいた。
優しい人だったけれど、言うときはしっかり言う。でも自分に非があれば素直に認める。そういう方だった。
その人から最後に言われたことが、「今だからこそ言えるけど最初はどうなるかと思った」。そんな風に思われていたとは考えもしなかったけれど、でもその一言に、その人らしさ、優しさも感じた。

芯のある人は、見ていて接していて気持ちがいい。
第一印象で反りが合わないな、と思った人がいる。だけど仕事への姿勢、それはいつ見ても好きだった。その人は自分の仕事に誇りを持っていた(俺はプロフェッショナルだ、なんて言ってたっけ)。

帰り際に、自分にとっては意外なことがあった。
僕の仕事の次の工程の人は、ちょっと恐い印象のあった人で、よく怒られたけど(仕事の内容を考えると、ま、当然の態度なのだが)。その人が忘年会の日取りをわざわざズラして、僕の送別会を兼ねてくれたりもした。
こういう事があるから人間関係って面白い。

残念ながら、同僚の人と話す機会はあっても、深く接することは出来なかった。でも、いろんな人に囲まれ、見る機会が得られただけでも価値はあったかもしれない。

・・・帰ってきてから、思うこと。

「人は自分のことを複雑な人間だと思い込み、他人を単純化したがる」
とは、映画「ミリオンダラー・ベイビー」「クラッシュ」の脚本家ポール・ハギスのインタビューでの言葉(ちなみに「クラッシュ」は正にそういう観点から創られた映画だ)。自分は人を理解しようと努力していた「つもり」だったけれど。人を記号化して見ることがある・・・この言葉、深く戒めておきたい。

自分が恐れ続けているものは、「鏡」。
社会という鏡。人という鏡。そこに映る己の姿から目を背け続けてきた。
4ヶ月働いて、やっとそのことを実感出来た気がする。でも、鏡から目を背けること、どうしていいか分からないこと。今でもある。
鏡を見てこそ、自分が正せるのに。

両者とも向き合い続けないといけない課題。
が。たとえ、長くしんどい時間がかかっても乗り越えたい。

さて。
こうして一年にひとつ足跡を残せて、本当に良かった。
今年の抱負は、少しでも自分を向上させることだけど。
有難いことに僕に可能性を見てくれる人たちがいる。
期間従業員でもそういう機会に恵まれたのが、またとても嬉しかった。

可能性を可能性で終わらせないために。
来年も、またひとつ何か足跡を残そう。

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