空想と現実と。エクセルシオの気ままなブログ。
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スモーク
≪映画感想「スモーク」≫

ぼくは特に煙草は吸わないし(酔ったときに吸うことがあるが)、思い入れもないけれど、映画のなかの喫煙シーンに魅力があるのは確かだ。
映画という、限られた時間のなかにギュッと物語を圧縮した媒体のなかで、ふと登場人物がゆったりと煙草をくゆらせる・・・そんな弛緩した時間感覚が魅力的なのだと思う。この映画は意外に喫煙場面が魅力的に撮られているわけではないけれど(煙草は日常的なアイテムだ)、そういう弛緩した時間の魅力を感じた。

地味な映画。
劇的なエピソードがあるわけではなく、映像もフィックス・・・固定画面主体で、技巧を凝らした映画が好きな僕は苦手なタイプだけれど、不思議と画面に吸いつけられるものがある。ぐいぐいと引き込まれるのではなくて、すーっと入り込むような、そんな感じ。この映画、会話がとてもいい気がする。
(断定できないのは、まぁ、そこまでの英語力がないからだけれど)

煙草屋の親父の「写真」への思い。
小説家が時折披露する「煙草」のあれこれ。「親子」の話。
車の修理工が語る「過去の傷」。
・・・・彼らがふと語るその言葉の数々は、けっして特別なものではないれど、深み・・・コクを感じさせる(それを語る役者もきっといいのだ)。特別なものはないけれど、なんだか輝いて見える。それは映画全体にも言えること。

映画の締めくくりのエピソード、オギー・レンのクリスマス・ストーリー(回想場面での、紫煙のようなモノクロ映像が美しい)が象徴するように、これは知り合いからふと聞いたような、「ちょっと変わった、でもなんとなくいい話」(それらを少しずつ、ずらしていくような構成がとても上手い)。
・・・気負わない、そんなところが魅力的だった。

スモーク
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