空想と現実と。エクセルシオの気ままなブログ。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
沈黙
≪読書感想 『沈黙』≫

ああ、もっと早くに読んでれば良かった・・・と思う小説がある。これもそのひとつ。頭をハンマーで殴られたような衝撃と、猛烈な感動。すごい小説だと思う。

キリストの受難・・・それを日本を舞台に再構築してみせたような本作。信仰心がない僕は、そこに食わず嫌いをしていたけれど・・・考えられるありとあらゆる葛藤のなか、主人公ロドリゴ神父が信仰・・・そしてそこから生まれる慈しみの心を保とうする姿には、垣根を越えて深く感動させられるものがある。

さて、神の沈黙・・・そんなのが題材だからきっと重くて読みづらい小説なんだろうな、と思っていたら。意外なくらい、読みものとしてグイグイ読ませる。主人公の葛藤が重層的に描かれていくさまは、ミステリー小説を読むかのように引きつけられていく。始めは日記風なのがまた効果的で、物語に入り込み易い。
けれど、三人称の文体になってからは冷徹なぐらい客観的。たとえば主人公の行動を自尊心からくるものだと分析したり・・・信仰に対するあらゆる問いかけをし、また主人公に寄り添いながらも遠巻きに眺めたような描写は、作者はほんとにキリスト教徒なの?!と思いたくなるぐらい。宗教に懐疑的なぼくが、普段疑問に思うようなことがバシバシ投げかけれていく。驚いた。冷静な宗教論としても面白い。

極限にまで悩み、その先に見えたもの。それをなんといっていいのだろう?小説は結果的に一つの選択をさせるけれど、どちらを選んでも正解はない、どちらも悩み続ける道。苦い味が口中に広がるような読後感、それでも不思議と温かさのようなものもある。
それを妥協という人もいるかもしれない。しかし・・・ぼくはそこに苦しんだ果てだからこそ得られる、真の信仰、そして救い・・・そんなものを感じた。

その嘘のなさに魅かれるのかもしれない。

沈黙
スポンサーサイト

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

ブロークン・フラワーズ
≪映画感想 『ブロークン・フラワーズ』

妙~~~に、あと引く映画。
劇中流れるエチオピア音楽がリフレイン・・・・。

そこにいるだけで可笑しみと哀愁の漂う男=ビル・マーレイ。
「天才マックスの世界」以来彼のファンなのだけれど。この映画でも魅力全開でニンマリ。・・・いやまぁ、いつものムッツリ顔なんだけど(笑)。

ジム・ジャームッシュ監督の映画はこれが始めて。
一体全体マジなのか冗談なのかよく分からん、すっ呆けたノリで、マーレイさんとの相性もピッタリ(相性が少々良すぎて、淡白な気もしないでもないが・・・)。
まぁ、でも。「自分探しの旅」なんてのを、澄ました顔で語ってみせるセンスは好き。旅のなかで、主人公は過ぎ去りし過去を痛感するわけだが・・・ジャームッシュ監督は、くどくどと感傷に浸ったりはしない。でも、マーレイの後ろ姿、"Do I ?"なんていう、ただそれだけのものから滲ませてみせる。上手いと思う。多用されるフェイド・アウトも不思議な味わいあり。

・・・それにしても。最後の最後まで、すっ呆けた味わいの本作。
でもラストの、疲れきったような・・・諦めたような・・・いやいや、すべてを悟りきったような、ビル・マーレイの表情は格別の味わい。・・・いやまぁ、いつものムッツリ顔なんだけど(笑)。
過去は過去、大事なのは今・・・劇中でも言うように、そんなメッセージの本作(しかしこの台詞、まったく情感がこもってなかった、笑)。そんなのもこの顔があるから、胸が締めつけられ、響くものがある。

観終わって、「ま、いいか・・・」。そんな気分になる映画。

broken_flowers.jpeg

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

自分を表に出すこと
今日は、岩国基地の航空祭に行く予定だったが。
体調すぐれず、見送る。だからこうして日記を書いてる。
なんか哀しい(苦笑)。

さて、最近のこと。

近頃、やたらと「人の目」・・・人からどう思われるか・・・人から嫌われるのじゃないか・・・そういうことばかり、気になって気になって気になって、自分を表に出すのがとってもしんどい。はぁ。いつもは、そうしたものをフタをして押し込んで誤魔化したりするけど。今はそれがしんどい。はぁ。外に出るのも、映画を観るのも(笑)、すべて嫌になるときもあり。ずっと眠りたい。現実逃避。
(・・・あ、前の日記に戻ってる(苦笑)。また始まった(笑)。ま、いいかっ。)

そうしたとき、ぼうっと天井を眺めていると。
ふと、印象派の絵を見に行ったことを思い出した。

絵を見るのは・・・映画のなかの完璧な1シーンを見るような面白さがあると思うのだけど。それともう一つ。画家の感覚が、ダイレクトに表れ、凝縮されている、たったひとつの絵の中に・・・というのもあると思う。自由に自分の感覚を表現すること・・・好みはあれど、そうしたものは見ていて気持ちがいい。画家は自由だ。絵のなかでは。

不安や恐怖はあっても(そうしたものに捕らわれ続けた画家もいるわけで)、自分の感覚を表に出す・・・それに絵のなかでは自由な世界でも、画家は現実をしっかりと見よう、感じようという意思がある。

すごいよなぁ。強い憧れ。

さてさて、これからどうするか。
・・・疲れた。寝よう(あれ?!)。
ま、日記を書く余裕が今はあるのですが(笑)。

テーマ:つぶやき - ジャンル:日記

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。