空想と現実と。エクセルシオの気ままなブログ。
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ニンゲン合格
【映画感想 『ニンゲン合格』】

黒沢清らしからぬ映画に思えたのだが。
実にこの人らしい映画だった。

10年間、昏睡状態にあった少年(モラトリアム人間のメタファーだとも思われ)が直面した現実。崩壊した家族の姿。それがポニー牧場を造ろうとすることで、やがてまた家族がまとまっていく・・・・と書くとハートウォーミングな物語に思えるけれど。これを黒沢清が描くと、奇妙な味のある映画になる。

引きの構図、長回し。情感を断ち切るかのような編集。ホラー映画でおなじみの黒沢監督の演出は、あくまでクールで客観的。日常音に比重が置かれドキュメンタリー的でありながら、一方で擬音も多用されるのも、この人らしい。・・・総じて、独特の雰囲気。ドラマだと余計にそれが際立つ。淡々としているのに物語に力があり。目が離せない。

そうやって見えてくるのは、日常/非日常(現実と映画?)の狭間にあるかのような曖昧な世界。そこでは、すべてが刹那的で不確かだ。が、ふと輝く瞬間・・・取り戻した家族の形、生の実感、人として存在した証・・・もある。

それらはやがて日常に埋没してゆく、一瞬の朧げな光。蛍のように。
映画は淡々と進み終わってゆく。けれど、確かにそのときは輝いている。

ニンゲン合格

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

山猫
【映画感想 『山猫』】

「3時間、シチリア貴族になれます」
・・・とでも謳い文句をつけたくなる映画。まず、その生活風景に目を奪われる。ディティールへのこだわりがもの凄いのだ。ちょっとした調度品、そういうものまでが輝いているのはもちろん。登場人物の「しぐさ」にまで高貴さを感じる。実に優雅、華麗・・・・たとえ舞台となる場所に華がなくても、1シーン、1シーンが画になっているのだから。荒涼としても見えるシチリアの風景が、実に美しい。

とはいえ、スケッチされていく貴族の生活ぶりには庶民には到底理解しがたいものもあり。表面的な豊かさにも思えてくるのだが。しだいに裏も見えてくる。やがてこれは単純に貴族生活へのロマンを謳った映画ではないことがクッキリしてくる。・・・その表現が、間接的で意味深で、あくまで優雅なのがこの映画らしいか。どこまでも礼節を失わない、というべきか。

ラスト。虚無感を抱え・・・消えゆくように退場する公爵。
しかしそんな姿を見て、逆に彼が追い求めた威厳に魅きつけられたりもした。時代は変わり、自分は老いやがて死に、貴族の形も変わるだろう。それでも、公爵は死ぬまで自分の誇りを失わないだろう。・・・そう感じる。

貴族への限りないロマンとペシミズム。
それが上手く融合していることに、この映画ならではの強烈な魅力を感じた。

山猫

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

頭ではなく心で
被害者と加害者。

犯罪の記事では、僕はつい、加害者がなぜそんな行動を起こしたのか?
・・・という点に目が行きがちになる。
だから意識して被害者の方の声をよく見るようにしている。
二年ぐらいそうしてきた。・・・けれど。
そこにある喪失感、痛み、苦しみ。どれもあまりに重い。

それらは激しい憎しみを生みもする。
でも、憎しみからは憎しみしか生まれない、というのは容易いが。
今まで記事の中で目にしてきた声の数々を前にすると、とてもじゃないが、
そんなことは軽々しく言う気にはなれない。

なかなか理解できなかった、というのが正直な気がする。

だけど。ふと目に入った記事の中の言葉・・・
「事件を頭ではなく心で考えて」
という何気ない一文が、妙に焼きついた。頭から離れない。

なぜかは上手く言葉に出来ないけれど。
自分の中でわだかまっていたモノが、すこし取れた気がする。

テーマ:つぶやき。 - ジャンル:日記

ダーク・ウォーター
【映画感想 『ダーク・ウォーター』】

なぜなぜ、『モーターサイクル・ダイアリーズ』の名匠がホラーを???
・・・が、意外と監督らしい映画になっていてホッとする。『セントラル・ステーション』系譜の映画だと思えば納得。ただ恐怖演出に関しては、あんまり上手くなかった気がする。音には「らしい」こだわりを感じるも、観客をじりじり心理的に追い込むような緊迫感が希薄。あまりそういう部分に頓着してない印象さえある。吃驚するくらい、怖くない(笑)。

で、つまらない映画かというと。そうではなく。
人物描写が丁寧。脇役の描写の皮肉さ、冷静さ(人を心配をしているようで実は無関心だったり)もさりげないが一味違う。普通ならサブエピソードで終わりそうな「離婚問題」も、物語に深く食い込んでくる。人間ドラマとしてしっかり造り込んである。

主人公を演じる、ジェニファー・コネリーがとても良かった。
「ビューティフル・マインド」での包容力と「砂と霧の家」での脆さ、複雑さ。その両方をここでは見せてくれる。元々ホラー・クイーンだけあって、映画の雰囲気にもピッタリ。・・・雨がたえず降り、重く寒々しいルーズベルト島の街並み。ムードのある中、彼女が直面する不可思議な出来事を通して、しだいにドラマ・・・「心の傷」「母と子の絆」が絡み合い、ジワジワと深まっていく過程に引きつけられる。

ホラー/サスペンスと、ドラマとしての部分の剥離は気になるものの。
あら筋はホラーらしい映画なれど、そこに情感がこもるとこんなにも違ってみえる。ラスト、哀しみの中にある優しさ。繊細な味わいに胸が締めつけられる。

ダーク・ウォーター

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

バトン『映画』
またバトンが回ってきたので回答。
スウィングマンさん、どうもです。


■■[指定型★バトン]のルール■■■

廻してくれた人から貰った『指定』を『』の中に入れて答えること
また、廻す時、その人に指定すること

今回のお題はー
『映画』


◆最近思う『映画』

大好きなマイケル・マン監督の新作『マイアミ・バイス』が気になる。
これ、予告編がいい!!
・・・が、噂によるとテスト試写で酷評されてるらしい。
予告を見る限りは、傑作にしか見えないけどなー。

◆この『映画』には感動
 
いっぱいあるけど。持ってるDVDの中から選べば。
『ガタカ』『マグノリア』『ミリオンダラー・ベイビー』。
どれも、希望と絶望が「ない交ぜ」になった映画ですな。

◆直感的『映画』

デヴィッド・リンチの映画とか。
エド・ウッドの映画とか・・・?

◆好きな『映画』

ありすぎて・・・絞れん。
でも、たぶんいつまでも好きな映画は『ライト・スタッフ』。
ヒコーキが好きだし、内容的にも自分の好みにドンピシャ。

◆こんな『映画』は嫌だ

『アルマゲドン2 帰ってきたハリー』
『パールハーバー2 アメリカの逆襲』

◆この世に『映画』がなかったら

ちょっと寂しくなるな。

◆次に回す人(『指定』付きで)

お持ち帰りということで。
『』の中に好きなものをどうぞ。

テーマ:バトン - ジャンル:日記

自由に走る
普段は自分で決めたコースを走っているけど。
この日は、なんとはなしに自由に走った。気の向くままに。
ちょっとした路地裏が未知の世界。
知ってるようで知らなかった近所の姿に、嬉しい驚き。

走ったのは真昼間。
太陽がじりじり照りつける。汗をドッとかく。
が、それも不思議と気にならない。

開放感。どこまでも走れそう・・・・。


・・・たとえまた走っても、いつもこんな気分を味わえるわけじゃない。
走り続けて良かった、と思える瞬間。大切にしたい。
この感覚を味わうと書きたくなる。何度でも。

テーマ:ちょっとした出来事 - ジャンル:日記

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