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アンダーグラウンド
≪映画感想 『アンダーグラウンド』≫

一体全体なんだこりゃ?!とにかく、もの凄いパワーに圧倒・・・。

今は無きユーゴスラヴィアの50年もの歴史を追ったスケール大きなドラマ。SF/ファンタジーばりの奇想、そして豊かなイマジネーション(空飛ぶ花嫁、動く「島」)にあふれたホラ話。歌って踊り狂う、ミュージカルばりのコメディ。寓話。劇中劇の要素もあり。とにかく、なんでもござれ(虚実ない交ぜの手法は、一昔前のカップヌードルのCMの元ネタでもある)。
ごった煮・・・でも、大味などとは無縁の繊細さもある。愛情、友情、裏切り。清廉、屈折した感情の絡み合い。頭のネジがはずれたような奴らばかりではあるけれど(笑、まともなのはマルコだけ?)、各々のキャラクターの哀しみをあまねく掬いとってもみせる。
その対比。陰影。・・・まったく、クストリッツア監督はたしかに天才。

それにしても。
冒頭に登場する、むかしむかしあるところにこんな国がありましたとさ・・・そんな御とぎ話のようなテロップがピタリと合ってしまうという事実。痛い。ほんとうに痛い。亡国の念、そして身内同士での殺し合い・・・あまりに強烈すぎて、ちょっと僕なんかには掴みきれない。
ときに躁的なくらいハシャギまくるキャラクター達ではあるけれど(始めて観たときはもう止めてくれ!と思う、笑)、それゆえ、ときに哀しく、そして輝いても見える。深い深い哀しみのなかにあるはずの、ラストは特に。

それでも、彼らはいつものように歌い踊り笑い続ける。
「真昼の暗黒を誰も知らない~♪(たしか、そんな感じだったと思う)」・・・そんな歌をカラッと陽気に歌い上げてしまう力。それが何より心に響いた。

アンダーグラウンド
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

コメント
この記事へのコメント
素晴らしい映画。
エミール・クストリッツァ、バルカン・ブラス、そして旧ユーゴの混乱の中、泣いても笑みを忘れなかった人々に敬礼。
2006/05/15(月) | URL | bure #ej2ZCMbQ[ 編集]
まったく同感。最敬礼!
・・・再見したら、躁的なノリもむしろ心地良かったです(笑)。
すっかりお気に入りの映画になっちゃいました。DVD、欲しいなぁ。

ちなみに、劇場公開時は23分長く、
5時間のTV放送バージョンもあるようです。
激しく気になります。

あと最新作の「ライフ・イズ・ミラクル」は、
ボスニア紛争を背景にしている点で、
この映画の姉妹編なのかな・・・
と思ったりもしました。
2006/05/16(火) | URL | エクセルシオ #-[ 編集]
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