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山猫
【映画感想 『山猫』】

「3時間、シチリア貴族になれます」
・・・とでも謳い文句をつけたくなる映画。まず、その生活風景に目を奪われる。ディティールへのこだわりがもの凄いのだ。ちょっとした調度品、そういうものまでが輝いているのはもちろん。登場人物の「しぐさ」にまで高貴さを感じる。実に優雅、華麗・・・・たとえ舞台となる場所に華がなくても、1シーン、1シーンが画になっているのだから。荒涼としても見えるシチリアの風景が、実に美しい。

とはいえ、スケッチされていく貴族の生活ぶりには庶民には到底理解しがたいものもあり。表面的な豊かさにも思えてくるのだが。しだいに裏も見えてくる。やがてこれは単純に貴族生活へのロマンを謳った映画ではないことがクッキリしてくる。・・・その表現が、間接的で意味深で、あくまで優雅なのがこの映画らしいか。どこまでも礼節を失わない、というべきか。

ラスト。虚無感を抱え・・・消えゆくように退場する公爵。
しかしそんな姿を見て、逆に彼が追い求めた威厳に魅きつけられたりもした。時代は変わり、自分は老いやがて死に、貴族の形も変わるだろう。それでも、公爵は死ぬまで自分の誇りを失わないだろう。・・・そう感じる。

貴族への限りないロマンとペシミズム。
それが上手く融合していることに、この映画ならではの強烈な魅力を感じた。

山猫
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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